PENTAX
MZ-M
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最も効率的かつ快適にこのレンズを使用できるカメラはどれか?

条件として、先ずは軽く小さいこと(そうでない持ち出す気になれないのでアウト)。AEが使えること。17mmだと空の影響を受ける場合が多いので露出補正が簡単であること。もちろんタムロンのアダプトールが装着できるマウントであること。できれば片手で撮れることが望ましい(つまり自動巻上げであること)。

こうしてMZ-Mの購入と相成ったわけである。デッド・ストック新品でバッグ、ストラップ、取説付き。
そもそもPentaxのMZシリーズは小型軽量、ダイヤル式で直感的にわかりやすい操作系など、よくできたカメラ。MZ-Mは、スペック的にはMZ-5あたりからAF機構を取り除いたものといってよい。シャッターは1/2000秒まであり必要充分。絞り優先AEもできるしAモードのあるレンズだとプログラムAEもOK。AEロックも右親指位置のボタンを押すだけ、露出補正も左部ダイヤルで簡単にできる。ファインダー内の露出表示もシンプルかつ直感的にわかりやすい。もちろん巻き上げ巻き戻しも自動、秒2コマの連写も可能。なんといっても軽い。たった305グラムしかないのだ。すべて現代では当然の機能だが、これがMF専用機であることが重要である。

フラッシュは内蔵されていないためペンタ部のデザインはすっきりしている。前部への出っ張りが無いため、たとえば他のMZボディでは装着不可能な鏡胴の太いレフレックスレンズを使用することができる。このデザインはこうしたことを見越した設計なのだろう。
手放しで賛辞を送りたいカメラなのだが、このカメラのあとでNew EOS Kissを使ってみたら、やはり気になるところもでてきた。
ファインダーの見えがあまり良くない。EOS Kissと同じくらいだろうか。アダプターでM42レンズをつけることも多いが、絞るとピントがかなりキビシイ。この点はCanon EF-Mのファインダーに軍配が上がる。しかしこれは価格相応というべきだろう。
New EOS Kissと比べると全体的にボディが安っぽく感じてしまうのは否定できない。動作音も巻上げ巻戻しモーターをはじめとしてNew EOS Kissの方が低く抑えられているし、動作もキビキビしている。カメラ店で比較すれば多くの人はキャノンを選んでしまうのではないか。
Pentaxの頂点に君臨していたLXが生産終了となり、以後PentaxのMF機はMZ-Mのみとなった。

最近よく使うレンズにTamronの17mmがある。アダプトール交換式のMFレンズでターレット式のフィルター内蔵。
このレンズがとても気に入り、アダプトール経由でいろんなボディーにつけて撮ってみたのだが、なまじカメラを何台も持っているが故に、つまらないことを考えてしまう。
Pentax MZ-M + Tamron 28mm F2.5
Pentax MZ-M + Tamron 17mm F3.5(初期型)
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